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Tech

WireCloud のセットアップ

本記事では、FIWARE WireCloud と Orion を導入する方法を紹介します。

前提条件

  • Linux OS (x86_64, aarch64) または Mac OS (Intel, Apple Silicon)
  • Docker および Docker compose plugin
  • make, curl コマンド

WireCloud のインストール

コマンドラインから、次のコマンドを実行すると数分で、Orion と WireCloud が稼働する環境ができあがります。

curl -sL https://letsfiware.jp/wirecloud | bash

このコマンドを実行すると、関連するファイルやディレクトリが作成されるため、次のようにディレクトリを作成して、その中で実行することを推奨します。

mkdir wirecloud
cd wirecloud
curl -sL https://letsfiware.jp/wirecloud | bash

インストールが完了すると、次のようなメッセージが表示されます。既に WireCloud は起動しています。

WireCloud 環境の準備

コンテナの起動確認

コンテナの稼働状況を確認します。次のコマンドを実行します。

make ps

次のようなコンテナが稼働しているはずです。

WireCloud の起動確認

ngsi コマンドを実行して、WireCloud からレスポンスがあることを確認します。

ngsi version ––host wirecloud.local ––pretty

実行例

Orion の起動確認

ngsi コマンドを実行して、Orion からレスポンスがあることを確認します。

ngsi version ––host orion.local

実行例

スーパーユーザの作成

起動が確認出来たら、WireCloud のスーパーユーザを作成します。作成には以下のコマンドを実行します。スーパーユーザのユーザ名、Email アドレス、パスワードを入力します。

make createsuperuser

実行例

これで、WireCloud と Orion を使用する準備ができました。

WireCloud の使用

WireCloudのポータル画面へのアクセス

Web ブラウザから WireCloud にアクセスして、ポータル画面を表示します。ブラウザのアドレスバーに、プロトコルは http で、IP アドレスは、Docker Engine が稼働している OS の IP アドレスを指定してください。

http://<IPアドレス>/

正しくアクセスできれば、以下のような画面が表示されます。

WireCloud へのサインイン

WireCloudにサインインするために、右上のサインインのリンクをクリックします。

以下のような、ユーザ名とパスワードの入力できる画面に遷移します。ここで、先ほど作成した、スーパーユーザのユーザ名とパスワードを入力して、”サインイン” ボタンをクリックします。

サインインすると、以下のような画面が表示されます。

マーケットプレイスの設定

次に、WireCloud のダッシュボード作成時に使用する、各種 Widget を入手するため、マーケットプレイスを設定します。画面上のメニューにある、カートのアイコンをクリックします。

以下のような画面に遷移します。次に、ハンバーガー・メニュー (三) から “新しいマーケットプレイスを追加” を選択します。

“マーケットプレイスを追加” のダイアローグが表示されます。名前、URL、タイプ、パブリックを以下のように入力し、設定ボタンをクリックします。

マーケットプレイスの URL を、SNSやブログ等の各種メディアに無断掲載し、拡散することはご遠慮ください。

設定後、以下のような画面が表示されます。このマーケットプレイスから、FIWARE コミュニティがオープンソースソフトウェア (OSS) として公開している Widget をダウンロードすることができます。各 Widget には、それぞれ OSS ライセンスが設定されていますので利用の前にご確認ください。OSS ライセンスにしたがって、その範囲内でフリーで使用することができます。

Widget のインストール

Widget のインストールは、インストールしたい Widget の “インストール” ボタンを押すだけです。また、Widget の名前やタイプで Widget を検索できます。


これで WireCloud のセットアップは完了です。次に、作成した WireCloud を使って、避難場所を地図にマップして可視化してみます。

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