FIWARE は、オープンソースの IoT 対応のスマートサービス・プラットフォームとして、FIWARE Foundation の立ち上げにより統合されます

オープンソースの API プラットフォーム FIWARE は、本日(2016年2月24日)、オープン FIWARE Foundation (the open FIWARE Foundation) の設立を発表しました。FIWAREは、今日まで、都市、産業、eヘルス、農業関連の次世代のスマート・アプリケーションとサービスをスタートアップや企業が構築するための 42の標準化されたソフトウェア・コンポーネントをリリースしています。

オープン FIWARE Foundationは、現在 FIWARE Core Industry Group (Atos, Engineering, Orange, Telefonica) から会員資格を有しており、6月にウィーンで開催される、FIWARE 創設者フォーラムで他の統治のメンバーが参加します。Foundation は、オープンソース・プロジェクトとしての FIWARE プラットフォームの成長を支援し、幅広い FIWARE コミュニティに役立つ取締役会 (Board of Directors) および CEO の統治を受けます。より幅広い FIWARE コミュニティにサービスを提供します。

Foundation は、スマート・シティ、インダストリアルIoT、アグリフード分野の実現に必要なプラットフォームの継続的な技術進化と支援を含む、FIWARE 活動への支援を行う予定です。FIWARE は、去年、独立したオープン・コミュニティを設立し、オープン性、透明性、能力優位性に基づいて、最良のオープンソース・プラクティスを採用するようメンバーを支援しました。このようにして、FIWARE は、センサ対応のデータ駆動型のスマート・アプリケーションとサービスを開発する際に使用されるプラットフォームのデファクト・スタンダードを設定するためのリファレンスのオープンソース・コミュニティになります。

“FIWARE の強力なユース・ケースは、スタートアップやスマートシティで働く企業にとって価値を創造していますが、アグリビジネスや他の分野にまで及んでいます。” と FIWARE チーフ・アーキテクト Juanjo Hierro氏は述べています。”FIWAREは、欧州や世界各地の多様な顧客のニーズを満たすためにアプリケーションを拡張したいビジネスにとって理想的なプラットフォームとして評価されています。インダストリー・セクターのデジタル化を推進できるインダストリー・データ・プラットフォームとしても注目されています。”

FIWARE Foundation を設立した企業のひとつの Engineering Stefano de Panfilis 氏は、”スタートアップやエンタープライズ・ユーザは、オープンソース・プラットフォームを使用する自信を持っている必要があります。そこでは、彼らは、都市、インダストリー分野、または農業のための次世代のアプリケーションとサービスを構築する際に、1つのベンダーのインフラストラクチャに縛られないことを知っています。”、と付け加えました。

バルセロナの Mobile World Congress では、FIWARE Foundationが、欧州委員会の支援を得て FIWARE Core Industry Group によって立ち上げられ、いくつかのスタートアップが既に FIWAREプラットフォームから構築された商用製品のデモンストレーションを行っています。GSMA の Innovation City で展示された3つのアグリ・ビジネスのスタートアップは、FIWARE を使用して自動作物灌漑システム、スマート家畜フィード・モニター、作物破壊害虫の警告を生成する地域農場モニタリング・システムなどのスマート・ファーム管理ツールを作成しています。別の展示では、FIWARE の標準 API を使用して都市が公開したリアルタイムの公開情報に基づいて、運転者の位置から利用可能な駐車スペースまでの道順を示すカーナビゲーション・ツールを紹介しています。

FIWAREは、現在、インダストリーおよび公共分野の開発者およびユーザを含む、企業および公共部門、大企業ならびに中小企業およびスタートアップから 5,000人以上の人々の活発なコミュニティです。”FIWARE Foundation を設立する動きは、オープンソース・コミュニティとしての私たちの成長の次の段階です” と Hierro 氏は述べています。