SmartSDK とは
SmartSDK は、欧州委員会 (EC) の Horiozon2020 のプロジェクトです。目的は、スマート・アプリケーションを開発するための FIWARE ベースの SDK の提供です。欧州とメキシコの企業、研究機関による取り組みです。
SmartSDK は、既存の FIWARE の成果を活用し、共通の課題のリファレンス標準を構築することで、欧州とメキシコの間で持続可能な FIWARE エコシステムを構築することを目指しています。
この目標を達成するために、SmartSDK は欧州で展開されている成功した FIWARE アプリケーションを分析し、これらのアプリケーションから FIWARE ベースのリファレンス・サービス・アーキテクチャとリファレンス・データ・モデルを導き出し、今日のサステナビリティの課題に対するスマートなソリューションのアジャイル開発をサポートします。この観点から、SmartSDK は、FIWARE に基づいた、欧州とメキシコの取り組みの結果を活用する既存のオープン・スタンダードとオープンソースのソリューションを採用します。SmartSDK はスマート・アプリケーション用にリファレンス・ソフトウェア開発キット (SDK) でこれらの取り組みを “標準化” することにより、欧州とメキシコにおける共有された社会的および経済的課題を解決する FIWARE の欧州とメキシコの長期的な協力を促進します。
FIWARE クックブック
SmartSDK は、これまでに欧州やメキシコで開発された、FIWARE や代替オープンソース技術を使用したアプリケーションを分析し、スマート・シティ、スマート・ヘルスケア、スマート・セキュリティの各分野でアプリケーションを開発するための FIWARE “クックブック” です。
“クックブック” は、アーキテクチャ・パターンのセット (基本的な構築プロセス)、Generic Enablers のセット (基本的なソフト部品のセット)、および、データモデルのセット（クキング・プロセスを通して成分を結合するスパイスおよびフレーバー）に基づいています。このようなリファレンス・アーキテクチャ・パターンとレシピの開発は、FIWARE エコシステムの進歩を構成し、スマート・アプリケーション開発の標準化と簡素化を目指しています。FIWARE データ・モデルはアーキテクチャパターンの一部です。SmartSDK は、すでに FIWARE コミュニティだけでなく、ETSI CIM ワーキンググループ (Smart POI や Smart Spotなど) にも有効なものを提供しています。レシピや関連するデータ・モデル以外に、SmartSDK は次の機能を提供しています。
•SmartSDK Platform Manager : レシピの展開をサポートするソリューション。ソリューションは現在、FIWARE Lab でプロダクション前の設定で利用でき、すぐにユーザーに公開されます。 このソリューションは、FIWARE 開発者の活動を簡素化し、FIWARE Lab の主な資産になります。
•SmartSDK アプリケーション・シナリオの要件に基づいて新規機能を提供するイネーブラーのセット : SmartSDK でカバーされるドメイン以外のいくつかのドメインに関連しています。 このような新しいサービスの一部は、すでに SmartSDK パートナーによって商用 PoC に組み込まれています。
•スマート・シティ、スマート・セキュリティ、スマート・ヘルスの各分野で SmartSDK の原則を適用している一連のアプリケーション : このようなアプリケーションはメキシコ市場のさまざまなニーズに対応し、SmartSDK はメキシコのスマート・シティ・エコシステムへのプロモーションに取り組んでいます
